その日。七海SAIは、恋人が酒に酔っている姿をはじめて目にした。
この「はじめて」は「みょうじなまえ」にかかる。関係性が友人であった時からまれに晩酌する機会はあれど、溺れるはおろか、顔色が変わることすら滅多になかったのだ。
世の中の女性大半は彼が思う以上に強かで、ほんのり頰を染め肩を寄せてくる、なんてのは迷信。あったとしても半分は演技。そう理解させられた身として、この状況には戸惑わざるを得ない。
「わは! もうすっごい楽しくて」
上機嫌のなまえを玄関で迎えたSAIは、見慣れぬ姿に若干困惑した。今の彼女に形容詞を当てはめるのであれば、「でろでろ」がもっとも近い。
日々海外を飛び回っている彼女が、三週間ぶりに日本へ戻ってきたのは一昨日。今日は、義務教育時代の友人等で同窓会なのだと聞いていた。いまだ技術職には強仕以上の男性が多く、若手女性の筆頭としては、久方ぶりに素を出せる催しだったのだろう。
「今から帰る」との連絡が届いたのは一時間前へ遡る。ちなみにこのメッセージは誤字混じりかつ、文節がぶつ切り。何かの暗号ではと疑うレベルだった。とりあえず、まともに文章を打てないくらいに思考が麻痺していることはわかった。
事実、現在進行でパンプスから足が抜けずにもたついている。このまま片足を浮かせ、ふらふらし続けていると危険だ。玄関の段差に腰を下ろさせ、SAIもあわせて膝をつく。
右足首に手をかけると、彼女が彼の服の裾を引いた。
「ななみくん」
至近距離。目が蕩けている。どことなく舌っ足らずで、雰囲気が幼い。
「めっ、ずらしいね……そこまで飲むの」
「友達と一緒だったから! つい!」
気心知れた同窓との再会であれば当然か。理解と裏腹に、もやっとしたわだかまりがSAIの心の中を闊歩する。
「……今日いたのは、全員女の人?」
「そ、ちょこちょこ男の人もいたけど。お迎え要員だよ。彼氏とか、旦那とか」
「これだけベロベロになるならっ、俺も呼んでよっ」
「んー、ダメ、かっこいいから。取られたら困る」
……さすがに可愛いぞ、今のは。
不覚にも、酔っ払いによって心臓をきゅうとわし掴まれたSAIは、頰の内側を噛んだ。あけすけな物言いに、ペースを崩されている。
つんと尖る彼女の唇を目で追えば、頭ごと彼の胸にぽすり、落とされる。
「一応、お風呂も入れてるっ、けど」
「おぼれて死ぬ……」
「じゃあ、シャワーだけ」
ぐう、と声を漏らした彼女に「ぐうの音」が出たな、ままな感想を抱く。
「つれて行ってよー、もう立てない」
「ええ……」
抱っこしろ、とでも言いたげに尻餅をついて手を伸ばしてくるなまえにSAIは眉を顰めた。この間せがまれた姫抱きで、彼が綺麗に潰れたことは頭から抜け落ちているらしい。
せめて肩でも貸そうかと、彼女の腕を首筋に回し、腰を支えながら立ち上がる。身長に合わせて背を丸めれば、顔がすぐそこだ。
「……ね、今日どうしたのって聞いて」
「さっき、自分から説明したろ」
「だーかーらー、さっきと違うことも言いたいんだってば」
「……わかったよっ、どうしたの?」
額がくっつきそうな至近距離。染まった頬で、なまえはSAIをまっすぐ見つめた。ハイライトの多い瞳がガンマ線のごとく彼を射抜く。
「……異性交遊を、したい、です」
すん、鼻が鳴らされる。
なんだその言い方、と突っ込む理性が、前頭葉ごとぶっ飛ばされた。
ふいに、過去交わした会話がSAIの脳裏をよぎる。曰く「少女漫画で、『君が悪い』と女性を襲う場面は、大抵男が悪い」と。
いや、今の台詞は君が悪い。
*
縋りつくようにされたキスは、非常に甘ったるかった。分解された元アルコールが、たっぷり呼気に混じっている。襲われている側まで酩酊してしまいそうだ。
ふふ。笑いと吐息の合いの子を漏らしながら、なまえはSAIに馬乗りとなった。
先ほど、軽く致命傷を負わされた後。ギリギリ綱渡りの理性で、彼は恋人を脱衣所に押し込んだ。よく耐えたと思う。偉い。自身を褒めることを忘れない。もし初夜、いや二、三回目の夜だったとしたら、そのまま寝室へなだれ込んだはずだ。
急ぎシーツを取り替え、フランソワの真似をしてベッドメイキング。サイドボードにスキンも用意する。水音のみが響く浴室へ、「生きてる?」と声をかければ、「生きてる」と、無事に生存報告が返ってきたため、ひとまず安堵だ。
そうこうしていると、バスタオルを体に巻きつけただけの恋人がふらつく足取りでドアを開けた。
「えへ、お待たせ」
「待ってない、って言いたいとこだけどっ」
一分が、体感一時間に思われる程度には、心臓が早鐘を鳴らしていた。
よいしょ、と彼の腰にまたがった彼女が、目の前のシャツに手をかける。しかし、ボタンはなかなか外せない。わざと焦らされているのだろうか。もたもたした動きに痺れを切らし、SAIは上半身を起こした。
「……私がしたかったのに」
むくれているが勘弁してほしい。あまりにもお預けされすぎて、ボタンを外されただけで達した、なんてことになればさすがに死ねるのだ。恥ずかしくて。
「髪、ほどくよ」
ゴム一本でざっくり結われている部分をほぐし、後頭部へ手を添えながら押し倒す。されるがままぽやぽやしている彼女は、覆い被さったSAIを見て、再度ふふ、と声を漏らした。
「ななみくん、可愛いね」
「か、可愛くないけどっ⁈」
「うーそ、こんなに可愛い」
なまえは、SAIのことを愛玩動物か何かだと勘違いしている節がある。手を伸ばしてわしゃわしゃ頭をかき回されたせいで、彼女が羽織っているバスタオルの前合わせが崩れた。中からほんのりピンク色の肌がのぞく。
その胸が、想像以上の質量を持っていることを彼は知っていた。思わず、ごくり、唾を飲み込めば、「……即物的」ぬるい指摘が飛んでくる。
バスタオルを解くと、たぷん。二つの膨らみが揺れる。横に流れてもそこそこの大きさがある。彼女は、いわゆる隠れ巨乳というやつだ。
側面に指を沈ませる。むにゅり。人肌の肉が思い通りに形を変えていく様は、ある種のロマンであった。真っ白な肌の上を黒い指が滑っていると、恋人を侵食しているような気持ちになり、嗜虐心が満たされるのだ。
胸と脇の境界を触れるか触れないかくらいの強さでそっと撫でる。まだ互いに慣れていない頃、同じことを試みた時はくすぐったいと身を捩っていたものだが、ここ最近の反応は別種である。なだらかなラインを親指で優しくなぞり、繰り返し行き来すると、なまえの体がぴくんと跳ねた。口元を手で覆っている。
聞き齧りだが、この部分にリンパ腺や神経が多く集まっているのだという。継続的に触れていた結果、すっかり性感帯になってしまったらしい。ぞわぞわして気持ちがいいのだと、睡眠不足で彼女の頭が働いていない時に感想を聞いた。
四つ指を胸の下に添え、手のひら全体で揉み込む。片手でお椀を包むように指を開き、ゆっくり中心へと集め、肝心な部分には触れず、また指を開いて、の動作を繰り返せば「ひうっ」甘い声が漏れた。頂はすっかり勃ち上がっている。小さく、丸く、ぷりぷりと震える様は可愛い。
ちなみに、彼女のそこは驚くくらいに綺麗なピンクだった。使えば黒ずむ、という下世話な噂を後ほど仕入れたが、少なくともSAIの知る限りなまえはその例から漏れる。最初に見た時は、さくらんぼか何かだと思ったものだ。口走った際、ベテルギウスよりも真っ赤になった彼女から渾身の「バカ! アホ!」を食らったため、改めて告げたりはしないが。
乳輪と白い肌の境目をくるくると撫でながら、彼女の物欲しげな表情を眺める。明らかに足りていない。のに、言葉にすることは躊躇われるような。
「どうしたの」
素知らぬふりで彼が囁くと「おっぱいお化けめ」恨めしそうに告げた彼女が、「……ちゃんと全部触ってよ」シーツを握った。なかなかの言われようである。
SAIは手のひらを返し、人差し指と中指で尖をきゅっと挟む。すかさず、擦るようにゆすって刺激すると「あぅ」なまえの喉がそらされた。待ち侘びていたのか膝が擦り合わされ、腰が揺れる。
しばらく同様の動きを続けてから、人差し指で腫れ上がった蕾の側面をゆっくりなぞる。何周もくるくる回してから、ちょうど先端部分を同じように優しく撫でる。
「横と上、どっちが好きだっけ」
本当は反応で予想がついている。ただ言わせたいだけだ。彼女は濡れた瞳で、悔しそうに「……よこ」と告げた。普段であれば絶対答えないくせに、やはり今日はやけに素直だ。後でどさくさに紛れていろいろ質問しよう。SAIは心の中で画策した。
指を舐めて滑りをよくし、先端を往復させる。上へ下へ、右へ左へ甘やかにビンタ。彼女が好む触れ方に、抑えきれない声が響いた。
脇と胸の間に四本の指を差し入れ、残った親指で尖を転がす。ちょうどゲームのコントローラーをいじる時に近い。たまに軽く押し込み、変化をつける。
息も絶え絶えになってきた頃合い、親指と人差し指でしこしことこね回し、不定期に引っ張る。鼻にかかった声がして、上半身が反り上がる。あわせて腰が跳ね、汗の匂い。部屋の湿度が上がったようにすら思う。
「……も、やだ、やだぁ」
「いやじゃないって」
「乳首取れる」
「取れないよ」
「……イっちゃう、から」
「見せて」
やはり、いちいち反応や単語が幼い。普段理性でカバーしている部分が、酒と快感によって弾け飛んでいるのだろう。
乳腺をさすりながら、先端を口に含み、好き勝手嬲る。空いている方は引き続き指で優しく梳く。
「あっ、まっ……や、んっんん、あっぁ、あ、あ……」
先ほどの宣言通り、なまえが胸だけで達したことを察して唇を離した。敏感とはいえ、日によって胸、特に中央の感度は異なる。同じような責め方をしてもなかなかここだけでイくのはまだ難しく、彼女があっさり限界を超えたことは嬉しい。
恨めしそうに肩で息をしている恋人の額には、汗で髪が張り付いている。食べかけている数本を払ってやり、覆い被さって唇を合わせると嬉しそうに舌が絡まった。感情が粘膜接触でわかるなんてどうかしている。しかし本当なのだから仕方ない。
「……ほら、みょうじさんの方が可愛い」
離れた舌先を名残惜しく追っていた彼女の耳元で、そうっと告げる。
「……負けませんけど」
先ほどのお返しをしたつもりが、彼女の闘争心を煽ってしまったらしい。力なくSAIの襟首を掴んだなまえが、濡れた唇を結んだ。
ぐるりと上下を入れ替えられ、腰の上で彼女が馬乗りになっている。
シャツこそ、ようやく全てのボタンを外されてはだけているが、スラックス自体は履いたまま。一方、なまえは先ほどバスタオルを剥いでしまったため、生まれたままの姿である。SAIが吸い付いた胸周りは、唾液がライトを照り返して下手なアダルト作品より卑猥だ。
目のやり場に困って、SAIはその紅潮しきった頬を見やった。満足そうに口角を緩めたなまえは、彼の鎖骨から腰全体を撫でさする。柔らかい手が体の側面を何度も往復した。次第に胸周辺へと範囲が狭まっていく。
先ほどから続く、恋人のあられもない姿や反応に、SAIの下腹部には熱が溜まりっぱなしで、痛いほどだった。早く直接的な刺激が欲しい。
「そこはもういいよっ」
頂にご執心のなまえへ、耐えきれず声をかける。すると、SAIの胸元にちゅうっとキスをしていた彼女がおもむろに告げた。
「……七海君、早いから」
「はっ、やっ⁈」
「最初の頃はすっごく遅かったのに」
クリティカル。SAIは「えええええ」と、これまでの経験を頭の中で反芻する羽目になった。確かに言われてみればそうかもしれない。互いに多忙なため、情事は不定期で、一ヶ月単位で空くことはざらだ。そのため、久しぶりの恋人の柔肌に興奮していると無理やり理由づけていた。それもないとは言えないが、差し引いて保持時間が明らかに短くなっていることは否めない。
これまで思っていても心の内に留めていてくれたのだろうか。酒による素直さを利用した弊害がここにきて。しおしおとなりかけるSAIへ、頂を甘噛みしたり、飴玉のように可愛がっていた彼女は、「わたしとの相性がよくなってきたってことかもよ」と目を細めた。
*
蕩けた中へ、一本指を差し入れる。すんなり、むしろ向かい入れられるように侵入を果たすと、第二関節まで進んだところできゅうきゅう締め付けられた。熱く、どろどろの内壁。まとわりつく全ての箇所から艶かしいキスをされているような感覚。
指、しかもたったの一本でこの有様である。ここに、もっと敏感な粘膜が接触してしまえば。想像したSAIは、思わず生唾を飲み込んだ。
なまえは定期的に前立腺マッサージを試したがる。「優しくするから!」とどこぞの生娘を言いくるめるような台詞と、その度に行われる賭けに負けて絆されているが、こうしているとその気持ちがわからなくもない。他人の内臓に触れるというのは非常におぞましく、言ってしまえば気持ちが悪く、その相手に好意を抱いていればいるほど官能的だ。
先ほど、彼女が手と口を用いて、一度出させてくれていなかったらまずかった。とはいえ、達しそうになる度に「待って、『フランソワさん』、『フランソワさん』」や、「ストップ、『龍水君』、『龍水君』」など、身内を出され虚無になったため、一思いにスッキリとは言い難い。寸止めを繰り返すことで、早漏を治すトレーニングになるのだという。ギリギリで出させない、その境界を見定めるべく、家族の名前を繰り返す作戦を敢行したそうだ。あまりにもえげつない。しかし、効果は抜群だった。ついぞイかせてもらった時は、あまりに待ち侘びた快感に背筋が痺れたものだ。
彼女のよい部分。浅めの腹側を指圧すると、大きく腰が跳ねた。等間隔のリズムでさすり、押し、を繰り返す。
「それっ……や」
「いやっ、かな? ……やめとく?」
優しさを装った意地悪に、なまえは涙目でSAIを睨んだ。が、ちっとも怖くない。
「ごめんって」
形だけの謝罪をしながら指の本数を増やす。あっけなく飲み込まれ、改めて中が締まった。秘部の腹側でぷっくり主張している陰核を口に含み、柔くなぞると「ひ」喉が鳴る。
女性の多くが一番感じるところだ。強くすると痛いくらいには敏感なことを知っているため、羽が触れるくらいを心がけてなぶる。
皮との隙間に舌を差し入れぬろっと撫でると、もはや嬌声すらなく首を振ってシーツを掴んだ。細い腕がぷるぷると震えるくらいにはぎゅっと力が入っている。
「みょうじさんは、ここどうされるのが好き?」
「い、言わなきゃダメ?」
「ダメ」
「……ちゅうってされる」
「されるとどうなる?」
聞いているこっちが恥ずかしくなってくる質問内容だが、蕩けた恋人に答えさせたい気持ちが勝る。
「……死んじゃう」
蚊の鳴くような声で漏らした彼女へ「死んじゃうの?」とおうむ返し。唸るなまえは、悔しそうな表情を浮かべた。しばしの逡巡を挟み、再度返答。
「…………気持ちよくなっちゃう、か、っあ、なっ」
待てるはずがない。
彼女の希望に沿って、音を立てながら吸い付く。三本に増やした指で中でもじわじわ圧をかけると、先端と根本両方の刺激で、完全に参ってしまったようだった。同じ責め方を十数秒継続してやれば、熱いひだが大きくうねり、ぎゅうっと締まる。あばらの下も痙攣している。この反応はそういうことだ。
引き抜いた指は濡れそぼり、液に塗れて腹がふにゃふにゃだった。
彼女がぐったりしているうちにスキンを装着し、秘部へあてがうと、伏せ目で荒い呼吸のなまえがむうっと唇を尖らせた。
「……なんで、腰だけ下手くそなの」
「うええ……」
今日の恋人は素直である。恥ずかしいことも教えてくれるが、その分忌憚のない意見もしっかり飛んでくる。
それにしても、下手……、下手くそか……。
この点については以前から「へこへこだよー」だの「カクカクじゃない?」だの時折お叱りをうけており、なんとなく自覚はあった。弟の鍛えられた体を見るたびに思うが、おそらく体幹がないのだろう。逆に口と手についてはお墨付きをもらったため、比較の問題だと自分を慰めている。両利きは夜もアドバンテージなのである。
「……すっごくゆっくりで、いいから……深くして」
SAIの耳たぶへ指を伸ばした彼女が、吐息混じりに囁いた。現状の課題に加えて、実現可能な希望を示すところがエンジニアっぽいというか、ずるいというか。
急く気持ちを抑えて、馴染ませるように少しずつ進み、根元まで埋まったところで上壁に先端を擦りながら腰を引く。掻き出された愛液が自身にまとわりつき、一部は彼女のお尻を伝って布へ染みた。
再度、ぐっと、可能な限りゆっくり腰を進める。今にも暴発してしまうという予感はまだしない。けれど、絡みついてくる中にいればそれも時間の問題だった。
*
「あんなっ……! 何言わせてんの⁈」
翌日、目覚めた彼女にポカスカ殴られた。暴力はポリシーに反すると、毎度の如く力は七割である。子どもの肩たたきが少し強くなった程度の威力だ。本来は三割に抑えるそうだが、苗字が七海のためSAIに限っては「七」らしい。なんだそれは。
記憶が残るタイプであった彼女は、昨晩のことを全て覚えているという。あわせて、おそらくやや二日酔い。気分の悪さによる青さ、羞恥による赤さで、なんとも言い難い表情だ。
「確かにっ、いろいろ聞いたけどっ! 答えたのはみょうじさんじゃないかっ」
「その通りです! 介抱ありがとうね!」
きっちりお礼を述べた後、なまえはタオルケットを体に巻き付け、再度頭を抱えた。
「……もー、だからこれまで飲まなかったのに」
「……可愛かったよ、すっごく」
若干傷つく箇所もあったが、総合的にプラマイプラだ。SAIの拙いフォローに、彼女は上目で唸った。
「いつかシラフで言おうとしてた言葉がうっかり出たら困るもん。お酒のせいになっちゃうでしょ」
その後しばらくして。
彼女が飲酒量を特に気にしていたタイミング。それが、SAIに告白をする直前数ヶ月であったことを紐付けた彼は、最後の一言が渾身のボディーブローであったことを察し、頭を抱えた。