コンドームの詰め合わせ。口紅型のローター。吸い込み口にイボのついた吸引機。二股に分かれたバイブ。アタッチメント。使用用途が特定された電動マッサージ機。ローション。コスプレ類。その他諸々。
本体色をパステルカラーで整え、お祝い感を演出しているようではあったが、気遣いがあまりにもささやかすぎやしないか。一瞥した際の雰囲気だけで生々しさが緩和されると思ったのなら大間違いだ。
リビングへずらりと並べられたラブグッズを俯瞰し、SAIは「うわあ……」と微妙な歓声をあげた。
「並べてみると完全にギャグだね……」
性について人並みの羞恥心を持っているなまえも同様の心持ちだったようだ。今は恥ずかしさを滑稽さが上回っている。
「どうしよっか、これ」
「……さすがに捨てるわけには」
「私も同感」
「だっ、だよね……」
SAIは、大量の品へ冷静な視線を向ける彼女を見やり、肩を落とした。
発端は至って単純。
先日、ようやく婚約と相なった二人への祝いにかこつけて、これらがうやうやしく郵送されてきた。以上である。
大多数の名誉のために補足をすれば、悪ふざけを行ったのは一部の友人たちで、上記以外の皆は節度を保った品や、祝辞を届けてくれた。
今更、ブラックジョークを好む差出人は晒すまい。ある種嗜好品ともいえる物品は旧現代の数倍高価なのだ。使い捨てのものも多く、今や恋人たちに許された贅沢の一つである。
足元へ広げられたグッズたちをじいっと眺めたなまえは、「これとかどう使うんだろ」次第に好奇心を優先させ始めた。ご丁寧に説明書が付属しているため困りはしない。
彼女に倣い、ラグを埋め尽くすそれらへ青年も恐る恐る手をやる。裏面の注意書きを読み、ふむ。顎をなぞった。
「──みょうじさ……なまえ」
「はい?」
「……いつも、早いっ、んだよね? 前言ってた」
「何が?」
「それはっ……俺のっ」
もごもご口籠る。その絶妙に具体の名称を出しにくそうな様子と、一人称が「俺」となっている違和感から、彼の言いたきことを察した女性は小さく手を打った。
つまるところ、SAIが体を重ねるうちにどんどん早漏になってきている件である。酒に酔った勢いで告げた一言を彼は随分気にしていた。その気持ちはいまだ健在らしい。
「でもそれって、七海君……じゃなかった、才が私でよくなってくれてるってことでしょ? 彼女としては嬉しいけどなー、なんて」
「でもっ、なまえが満足できてない時……あるよね?」
「んー……。困ったな」
どう答えても墓穴を掘る気がしてしまう。頭をかく彼女に、先ほど拾い上げたグッズを握りしめたプログラマーは宣言した。
「一回でいいんだっ。全部、任せてもらえないかな……今日とかっ」
「急だね⁈」
「ダメ、かな……明日は早いの?」
「ううん、午前の打合せはないけど」
「じゃあ、今晩……いい?」
密度の濃いまつ毛が数度瞬く。奥に座する瞳が、強い重力で工学者を捉えて離さない。
外見で彼を選んだわけではないが、内も外も引っくるめて、なまえは七海SAIという男に惚れ込んでいる。当然その精悍な目鼻立ちにも弱いわけで。
「……ダメ、なわけない、ですけども」
子犬のようにこちらを伺う恋人へ、それはそれはあっさりと絆された。
*
「それ……何っ」
ローターを駆使し、たっぷり時間をかけて胸を愛撫されたなまえが、息も絶え絶えに尋ねた。達したばかりで、頭の奥は若干靄がかっている。
自覚があるのかないのか、SAIの触れ方はねちっこい。側面に指を這わせ先端のしこりを弄られ続けると、耐えられず身を捩ってしまう。
同様に、機械仕掛けの振動で細かく刺激されても、中途半端な気持ちよさでどうすればよいのかわからなくなる。何度も限界が来てしまうことこそないとはいえ、真綿で包まれた感覚に身悶えするのだ。
舌を差し込みながら執拗にキスが降ってくる。口腔内が痺れ、息を吐くだけで愛しさの余韻があった。彼の口付けはずるい。濃厚で、甘くて、優しくて、少しだけ意地悪で、辛い。時折夢中になりすぎて呼吸を忘れてしまう。苦しいのに、唇が離れた瞬間にはもう恋しかった。
快感の総量で言えば、自身の痴態を見つめる熱のこもった視線も相まって、すでに普段を補ってお釣りが来る。
ぷっくりと勃ちあがった胸の先端を一瞥した青年は、先ほど投げかけられた彼女の問いに答えるべく手元を見やった。
「これは……マロンクリップってやつ? らしくて」
簡潔に答えるなり、いそいそと針金を開き、濡れそぼった秘所へ手をやる。粘液をこそぐ指の動きに、きゅうきゅうなまえの中が疼いた。
クリップのU字部分を、皮から顔を出しはじめた陰核へ引っ掛ける。スライドし、器用に小陰唇を挟めば、どことなくSAIの心持ちは医師だった。
いきなり神経の集まる豆粒を挟んでは刺激が強すぎるのではと考慮し、挟む箇所をあえて敏感な部分からずらしている。痛みを与えないよう、事前に金属部分の角度を変えてもおいた。直接粘膜へ触れる部分にはゴムも取り付けられている。
少し時間をおけば皮上から根本を抑えられた豆粒の全体が弾性を伴って飛び出す。血流が滞っているのだろう。愛液をまとわせた指の腹でそっと触れれば、充血による感度の昂りに、なまえは喉をそらして震えた。
「どう?」
「なんかっ、いつもより……強、い、かも」
「元々ここ敏感だからっ。今日は……いっぱい気持ちよくなってよ」
「……ん」
嗜めつつ強請るような言葉。期待に沿うべく陰核への愛撫を再開すると、無意識か彼女の腰がゆらゆらと揺れた。
今晩は、行為の全てをSAIがリードするのだ。
欲を言えば、いつだって主導権を握りたいのだが、いざ行為が始まると卿が乗ってきた彼女に高頻度でやられてしまう。都度、お返しはしているつもりだが、同じくらい搾り取られているため戦績はイーブンだ。
だからこそ、顔から火が出そうになりながらも素面で、事前になまえの許可まで取ったのである。
彼女が胸に続き二度目の絶頂を迎える直前で手を止めると、「……なんでぇ」と、情けない声が聞こえた。今日の青年を甘く見てもらっては困る。これでもかと気持ち良くさせるため、そう簡単にてっぺんまで登らせてはやらない。
中から指を引き抜くと、愛液が白混じりの半透明に糸を引いていた。体は素直だ、なんて古典漫画のような言い回しだが、まさにその通りである。
マロンクリップを外し、ごそごそ後手に手をやる。お目当ての品を無事に発見し、心の中でほくそ笑む。
そもそも、夜の誘いをするに至ったのは先ほど見つけたこれが要因だった。パッケージに描かれた持続力アップのキャッチコピーが眩しい。
装着方法を確認しながら、先走りでぬめる自身を慰める。血管の浮き出たそこは我ながらかなり凶悪だ。睾丸にシリコンを引っ掛けて根本に輪っかを通すと、絶妙な力で締め付けられた。
「……一人SM?」
「ち、違うよっ! コックリングだってば……」
淫乱な肢体を晒しながら間抜けな発言をするなまえを正しつつ、脱力した太ももを腹側へ持ち上げる。
どろどろの秘部入口を、同じく体液にまみれた陰茎で数往復させる。赤い肉壁が蠢いているのが外からわかった。きゅうきゅう熱い内臓に包み込まれるのを想像するだけで、精液が迫り上がってきそうだ。
しかし、そのために用意されたラブグッズである。ゆっくり往復した後、遠隔操作で電源を入れた。無論、SAIの股間に取り付けられたおもちゃについてである。
「上、乗れる?」
彼女を抱き起こすと、半分ほどふわふわした思考のなまえはこくりと頷き、寝転んだSAIの腹筋へ手をついた。リードするため彼女の細い腰へ手をやり、すとんと腰上に下ろす。
コックリングの根本にはぐるぐる旋回するシリコンが取り付けられており、奥まで彼女を責めるとその振動が陰核をも責める仕様になっていた。
細かく震える竿を秘部に押し付けられ、なまえは、声なく息を呑んだ。
膨れた秘粒が振動するシリコンに押し付けられたまらないだろう。逃げようとする腕を引くと、なまえは喉をそらしながら薄い腹を跳ねさせた。
「っ……! やだっ、や、だぁっ、イっ……、あぅっ」
ここまで何回もお預けをくらった彼女はすでに限界が近い。
一方、根本を抑えられているSAIは出したくでも出せない。ダラダラと粘度の高い液体だけが溢れ、愛液と混ざり合いシーツへ染みていた。亀頭がぬるぬると擦り付けられ、やたらと気持ちいい。
ふー、と低く獣のように息を吐くSAIとは別に、普段どちらかといえば喘ぎを堪えるタイプのなまえが、先ほどから快感を逃すように声を漏らしている。
「あっ、あぁ……やぁ」
「やじゃない、よっ」
ぐぷり。粘性の高い音を立てながら彼女の中へ侵入を果たすと、SAIの腰を挟む太ももが痙攣した。先ほどクリップで丸出しにした陰核を虐めながら、指で甘やかしを重ねたこともありほぐれている。優しく絡みつき、移動する肉棒へちゅうちゅう吸い付く。
SAIとしても待ちかねた快感はたまらなかったが、彼女のよがり方はさらに上をいく。
「んっ……は、っう……あぁっ!」
本来ならばあり得ない。彼自身によって中の快感を与えられながら、同時に口で甘やかされているようなものだ。
奥に先端を押し付けると、子宮口を揺らされたなまえが身をよじる。根本の振動が伝わり、ここ最近開発されつつある箇所が疼いているようだ。
ついぞ動けなくなった彼女にじれ、挿しこんだままぐるりと反転し、彼女の背中をシーツに押し付ける。髪の毛が乱れて布上に散った。
そのままピストンを再開。結合部では、質量のある竿が火照った肉壁を出たり入ったりしている。逃すまいとからみつく赤がたまらなく卑猥だった。ぐじゅぐじゅ鳴り響く音、肌のぶつかる音、甘い声で鼓膜が溶かされそうだ。
せき止められているSAIの下半身も辛いのだが、はふはふ呼吸をしながら胸を揺らしているなまえよりは幾分かましである。
出来心で胸の先端を親指と人差し指でつまみ、転がす。もう片方には口をつけた。
中奥、陰核、尖りを同時に責められた彼女が声にならない悲鳴をあげた。
SAIの背中に爪を立てて傷つけるわけにはいかないと思ったらしい。白い指はいつのまにかきつくシーツを掴んでいる。
胸へやっていた指を伸ばし彼女の唇をトントンとノックすると、とろけた口腔へ迎えられた。赤ん坊のようにちゅうちゅう吸われ、ねっとり舌を這わせられ、懸命に奉仕されるそこが、性感帯か分からないにも関わらず気持ちいい。
「ここ、持って」
「っあ」
ちゅぽんと指を抜き、すっかり濡れた手で恋人の腕を彼女自身の白い太腿へ導く。自らで開脚させる格好だ。
意図に気がついたなまえがうめくのを察して、ガツガツ腰を打ちつける。以前よりだいぶこの動きも上手くなったはずだった。
「ぁんっ、あっ、あっ……う、やっらぁ」
「ここ、気持ちいいね」
竿を押し込みながら、ぎゅうっと豆粒に振動部を押し付けると、中がさらに締まる。
「なんて場所だっけ」
「知らなっ」
「ちゃんと言ってよ、そしたら強くするのやめる」
「……う、クリぃ」
「ちゃんと言って」
「クリトリっ、ひゃっ」
「遅いよっ」
シリコンの間へ挟むように無理やり指を這わせ、彼女の陰核をゆるゆるこねる。振動と不規則な愛撫の合わせ技にあっさり達した。腰をひくつかせて胸を突き出す。おそらく奥でも達したのだろう。
物理的に出せないこともあり、興味本位で浅い部分を標的に腰を揺らすと過度な刺激だったのかなまえが「だめっ、だめだめぇっ」足をばたつかせた。
外、中、奥と秘部だけでも三点よいポイントがあり、たとえどこかでイったとしても別箇所をルーティンで責められれば終われない。例に漏れず、彼女の内壁はずうっとうねっている。
と、結合部付近からぴゅるっと粘度の少ない液体が断続的に吹き出した。SAIの下腹部とシーツを濡らしたそれに匂いはなく、色もない。咎めるような目つきをしながら、鼠蹊部を震わせ喘いでいるなまえが「なっ」と喘いだ。
「やだって言ったのに……っ!」
「で、でもっ! これはおしっこじゃっ、ないよ⁈」
「知ってるし!」
確か明日は定期の清掃が入るはずだった。たとえこの後洗ったとしても、朝までに乾くかは怪しい。そもそもシーツだけこちらでやっておきました、だなんて察してくれと言わんばかりではないか。
言いたいことを視線に込め、彼女は瞳をたっぷりの水膜で覆っていた。今にも泣きだしそうな表情に、少々やりすぎたかもしれないとSAIは慌てた。さすがに潮を吹かせるのは、彼女の中の許容ラインを超えた可能性がある。
「ごめんっ」
「……ずっとおもちゃばっかり」
「でもっ、気持ちいいの好きだよね?」
「七海君がしてくれるから好きなのっ、言わせないでよバカ!」
「ええ……それっ……」
さすがに可愛いがすぎる。呼びかけが、慣れたものに戻っている点も引っくるめて。
彼女の中から熱くうねる肉棒をずるりと引き出し、腕を引いて抱きしめる。体の凹凸が噛み合い、汗の匂いまで一つになったような気がした。
唇を舐めて舌を差し入れると応えてくれる。
下半身へ片手をやりコックリングの開閉式の金具を少し緩める。根本のバイブレーションを止めると、室内には衣擦れと水音のみが響いた。
荒い呼吸でSAIのキスを受けていたなまえが、彼の腰に足を絡み付かせる。そのままもう一度ゆっくり中へ割り込んだ竿に「ふ」と声を上げる。
根本の締め付けが緩くなった。これならば射精したいと思えば出せる。奥まで自身を埋め、そこで動きを止めるだろう。もう一度彼女へキスを贈ると、首筋に腕も絡まった。
SAIへしがみついたなまえが、耳元で「……好き」と呟く。望み通り奥でゆっくり前後すると、直前で右往左往していたであろう精液はあっけなく暴発した。
唇を噛み締め、彼女をぎゅうっと抱きしめると、同じく抱きしめ返される。ゴム越しとはいえ、熱い肉壁に全体を包まれたままの発射はやはりたまらない。
お授けされていたそれは、頭が真っ白になるくらい鮮烈だった。
「……僕もすっごく好きだよ」
普段はなかなか言えない直接的な言葉。
液溜まりが膨らんだスキンはそのままにコックリングを抜き取ると、熱に浮かされている彼女が手を伸ばす。
するりと腰を掴み左脇が下になる格好で寝かせる。そのままなまえの華奢な背中に胸をつけ、おしりに腰を擦り付ける。これだけで早くももう一度達してしまいそうだ。
後ろから抱きしめ、とろとろの秘部を指で弄れば彼女が細い首をそらす。少し無理な姿勢でこちらを振り向くとろけきった表情。唇へ齧り付き、唾液を交換する。
左手は胸へ、右手は入り口付近をくるくる撫でまわす。濡れた指で膨れたままの陰核を摘めば、くぐもった声がした。
やめてなんかやらない。存分に可愛がりたい。
「らっ、あ……はっ、んあ、う」
「ここ大きくって可愛いね」
「才のっ、せい」
「そうかもっ、お詫びにたくさん弄らせて」
宣言通り、陰核をこりこりと摘む。なぶるたびに弾力を持って反応するのが健気だ。小さな喘ぎが耳に毒である。すっかり思考を放棄した彼女の足は次第に開脚方面へ開き、太ももを固定してさらに強固とした。
「鏡見て」
ふと、彼女のおとがいを持ち上げる。
ベッドルーム奥の鏡に反射した姿になまえは息を呑む。自ら真っ赤な秘部を、いじってくださいと晒している。ぎらつく雄が後ろから手を伸ばし、その指はたっぷりの愛液で濡れている。皮を剥いた陰核が真っ赤になって震えていた。乳首は勃ち、豊満な肉たぶは潰されている。
「なまえのえっち」
乱れた自分の姿なんて見たくないのに、鏡越しに彼と視線があって離せない。恥ずかしい。同じくらい興奮する。
彼女が快感と羞恥で口をぱくぱくさせていると、優しい声が耳元で聞こえた。
「難しいけどっ、我慢するから……一緒にイきたい、な」
なまえの割れ目に肉棒が添えられ、そっと動く。
「多分すぐイっちゃうから……才も早く」
返事をするや否や、SAIは彼女の奥に先端を押し込んだ。へこへこ動かすも、子宮口を刺激するだけであれば大きな動作は必要ない。全体が包まれている圧倒的な刺激も重なり、びくびく竿が波打った。
とんとん。奥を叩く。
無理やりこちらを向かせてキスをして、舌を絡める。右手は陰核をくすぐる。左手は脇から胸のラインをなぞる。
肋骨のあたりが痙攣し、限界が近いことがわかった。
「んっ……あっ、なまえっ」
「あ、あっ、はっ……うっぐ、ん、ふぁ」
弓なりに背がしなる。次のひとつき、妻の中、薄いゴム越しにSAIは欲を放つ。
すでに一回分を受け止めたゴムの先端が、さらなる体液に膨らみ、その刺激で彼女が甘い悲鳴をあげた。
おまけ
俗に言う「吸うやつ」を取り出したSAIは、白濁をかき出されながらもう一度達してしまったなまえとそれを交互に見比べた。
SAIが良いと言われたが、それでもおもちゃで責められる彼女の姿は鮮烈であったし、気持ちよさそうでもあった。それだけで完結させられるのが嫌なのであって、併用にはそこまで文句はないのかもしれない。というか、確実にそうだ。出なければ素面で夜の提案を受けたりしない。
都合よく解釈した彼は、さっそくどろどろのままの秘部へバイブ先端を合わせた。
「……もう一回したいの?」
ぼんやりSAIを見つめる彼女は、それを指と勘違いしたようだ。膣へ挿入し、吸盤構造の穴を陰核へ合わせる。勃起しているため、いとも簡単に食われてしまう。
「ん?」
うっとりした目をしながら違和感に気がついたらしい彼女に笑いかけ、前置きなしにスイッチを入れる。瞬間、「あっ⁈」彼女の足がばたばた動いた。
「なっえっ、ひゃ、あっ、あっ、あっ、あん、あっ、ああっ」
二十秒と持たず腰が跳ね上がり、痙攣しながら大きな悲鳴。絶頂してしまったようだ。直後、それにより中のバイブを締め付けたことで良い部分に突起が押し付けられたなまえは、そのままもう一度上り詰めた。ただでさえ敏感で、イキ疲れている中、こんなのあんまりだ。
彼女の腰が力なくシーツに沈み、ぶるぶる震えるおもちゃと対照的に声が途切れる。SAIは、意識を手放したなまえを覗き込んだ。
長いまつげに縁取られたまぶたは閉じられ、紅潮した頬に乾いた涙の跡。なまえに埋まったままのおもちゃの電源を落とし、ゆっくり抜くとその刺激に起こされた彼女が「ああっ、ん」と艶かしい声をあげた。
「すっごいね、これ……」
「なっ……、今のっ……何?」
「なんかっ、有名なやつ、らしくて?」
「も……死ぬかと思ったんだけど」
「可愛いよ、もっと見たい」
「やだ! 今日はもう無理! ほんっとうに無理!」
虐め抜いた秘部は薄桃色で、とろとろのよだれを吐き出している。かき混ぜられた愛液が泡立ち、独特の匂いが香った。