Triangler

Trgangler 別冊 ラブグッズ

コンドームの詰め合わせ。口紅型のローター。吸い込み口にイボのついた吸引機。二股に分かれたバイブ。アタッチメント。使用用途が特定された電動マッサージ機。ローション。コスプレ類。その他諸々。本体色をパステルカラーで整え、お祝い感を演出しているよ…

固定夢主 七海SAI

小説『Triangler』ワンクッション・七海SAI×駆け出しロケット工学者(デフォルト名:天野 あさがお)・原作二十四巻(Z=207)以降の原作沿夢小説・原作開始以前のエピソード捏造あり(夢主とSAIが、石化前からの知人設定のため)※フ…

Triangler 別冊 プラネットナイン

淡く色づいたガラス越しに望むアソーク駅の外側は、情けを知らない子どもが、砂場でバケツをひっくり返したような有様だった。ホームへ降り立ったSAIは、改めて窓の隙間から吹き込む雨粒に身震いする。雨季の終わりだと油断したのがすべての発端だ。見下ろ…

Triangler 別冊 バニー

ベッドの上に、うさぎが座っていた。正確に言うと、うさぎの耳をつけたが体育座りで小さく丸まっていた。SAIがシャワーに発つ前までは、いつも通りラフなスウェット姿だったはずだ。それがどうしてこんなことに。理由を尋ねようとするも、口からは「な、え…

Triangler 別冊 アルコール

その日。七海SAIは、恋人が酒に酔っている姿をはじめて目にした。この「はじめて」は「」にかかる。関係性が友人であった時からまれに晩酌する機会はあれど、溺れるはおろか、顔色が変わることすら滅多になかったのだ。世の中の女性大半は彼が思う以上に強…

Triangler 別冊 ハマル

まぶた越しに感じる日の気配。直感的に色でたとえれば青になる、朝の風がSAIの頬を撫でた。本来の起床時間まで、幾分か余裕のあることが理解される。薄ぼんやりした頭は、以前龍水に「寝汚い」と数回指摘を受けたことを回想した。たまにはこんな日もあるも…

Triangler 別冊 フレンチキス

……すっごく失礼なこと聞いてもいい?歯切れ悪くが切り出したのは、七海SAIが龍水財閥のIT担当を渋々引き受けることが決まってすぐ。とある午後のことだった。*千空等が月より帰還してしばらく、世界各国を回っていたSAIも、ここ最近はインドア生活…

Triangler トライアングラー

*こと座のベガ、はくちょう座のデネブ、わし座のアルタイル。夏の大三角形をつくるアルファ星のうち、ベガとアルタイルは七夕伝説の織姫、彦星になぞられる。ともに図形の頂点を形つくりながら、一四〇〇光年先にいるデネブは、恋人二人にとって一体どういっ…

Triangler ストラトスフィア

【トロポスフィア】旧現代において、もっとも有名なカウントダウン。それは、アポロ十一号のリフトオフに違いない。現地には百万人の観衆、アメリカ全土だけで二千五百万人のテレビ視聴者、世界各国の数百万人にのぼるラジオ聴衆。その日、世界の二割がメディ…

Triangler 第三宇宙速度

*宇宙船の数百万点にも及ぶパーツを、世界中のエンジニアで手分けして設計する。千空、ゼノよりまず提案されたのは拠点を結ぶインターネットであった。電子ペーパーを用い、オンライン上で共有と設計を並行するためだ。「インターネットをつくる!」と宣言さ…

Triangler グレートアトラクター

*七回目の正直。偵察用人工衛星を格納した無人ロケットが、大気圏を抜けた。これまでの失敗、そのたびの作業、手法のリファインに取り組んできた一同はお祭り騒ぎである。人類史をリセットされてから、はじめて人工物を宇宙に送った記念すべき日だと、以降の…