unmeasured It’s always you
空の色を写す、青いビー玉のように輝く海に、装い新たなペルセウス号が揺蕩う。旅立ちの日だ。世界一周組、北米組、見送り組と先日三つに分けたグループが入り混じり、しばしの別れを惜しむ。堪えきれず、涙を流す者もいる。次にいつ会えるのか、明確な答えが…
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unmeasured 秤にかける
という人間について考えると、出会い頭に抱いていた想像と、相反する点が多々あることに気づく。たとえば、平均女性よりもやや高い身長に、すらりとした肢体を併せ持っている。その一方、非常に食べる。マグマよりも食べるといえば、その大食ぶりが伝わるだろ…
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unmeasured 裸の劣等
一般的な核家族を思い浮かべて、それを標準よりも貧しくすればおおよそ私の実家になる。普通の学校の、普通の学生。将来の夢は都庁の職員。抜群の運動センスもなければ、博識でもない。絶世の美女でもない。大きな幸福もない代わりに、大きな不幸もない。せめ…
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unmeasured 理想的なトロッコ
「たとえば、貴様に想い人がいるとしよう」北米へ向かう船の中、突然の龍水ちゃんの言葉。聞き耳を立てていた俺、ニッキーちゃん、羽京ちゃんは揃って顔を見合わせた。きっかけは至って単純だ。星を見にきたニッキーちゃんとちゃんが、北極星の位置を確認しに…
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unmeasured 名前をつけるなら
彼女を救出したのは、科学王国がイバラに勝利した二日後のことだった。一時的に船を占拠された経緯より、ペルセウス号の中を捜索したところ、予備の資材置き場に憔悴しきったを見つけたのだ。島内の牢に入れられているのでは、と予想していたが、イバラは島民…
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unmeasured 彼女の矜持
「それで、君らは俺のために妖術で働くわけだけどさ」実はもう一つあるんだよね。仕組まれたディールの席に着いていたモズが、最後の最後、去り際に切り出した条件。続いた台詞にあのゲンでさえ一瞬黙り込んだ。ピリついた空間を問答無用で切り裂き、千空が交…
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unmeasured 彼が恋愛できない理由
世はまさに大恋愛時代!今や遠い過去となった『現代』で、耳に馴染んだフレーズが脳裏にもじられる。私は、そっと茂みに身を潜めた。夕方とはいえ、葉が重なる森の中は薄暗い。とはいえ、僅かに差し込むオレンジが、間接照明のような役割を果たし、不気味とい…
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unmeasured 推し量る距離
人手が足りない。クロム君が見つけた採鉱場所から、船乗り場までの経路を思い浮かべ、私は頭を抱えた。悩みの種はおよそ十日前へ遡る。千空君が洞窟内にトロッコを整備すると切り出した時だ。クロム君の発見にただ感嘆していた私は、その宣言を一呼吸おいて理…
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unmeasured 背に熱
もがく華奢な肢体を右手で抱え込む。目まぐるしい水流で、白く泡だつ周囲。得られる情報量の少なさに歯噛みし、呼吸を求めて水面を目指す。しかし、激しい雷雨でこれではどちらが水中か分からない。何とか外気へ顔を出し、ぶつかる雫や鳴り響く雷の音を聞く。…
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Triangler 別冊 バニー
ベッドの上に、うさぎが座っていた。正確に言うと、うさぎの耳をつけたが体育座りで小さく丸まっていた。SAIがシャワーに発つ前までは、いつも通りラフなスウェット姿だったはずだ。それがどうしてこんなことに。理由を尋ねようとするも、口からは「な、え…
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Triangler 別冊 アルコール
その日。七海SAIは、恋人が酒に酔っている姿をはじめて目にした。この「はじめて」は「」にかかる。関係性が友人であった時からまれに晩酌する機会はあれど、溺れるはおろか、顔色が変わることすら滅多になかったのだ。世の中の女性大半は彼が思う以上に強…
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Triangler 別冊 ハマル
まぶた越しに感じる日の気配。直感的に色でたとえれば青になる、朝の風がSAIの頬を撫でた。本来の起床時間まで、幾分か余裕のあることが理解される。薄ぼんやりした頭は、以前龍水に「寝汚い」と数回指摘を受けたことを回想した。たまにはこんな日もあるも…
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