固定夢主 七海龍水/SAI
小説『unmeasured』ワンクッション・七海龍水×見習い測量士(デフォルト名:環 園生)・原作沿夢小説 本編Ⅰ.推し測る距離トロッコの線路を引く話(造船期間)Ⅱ.背に熱洞窟で一晩を過ごす話(造船期間)Ⅲ.彼が恋…
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unmeasured 噛み合わせる不穏
不慮の事故、という言葉がある。これは突然、かつ偶発的な事件に対して用いる用語らしい。要するに、晴れの予報に安心していたら予測不能なにわか雨に落ち合った、みたいなパターンだ。よほど用心して傘を持っていない限り、どこかで凌がねばならない。常に折…
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unmeasured 吊り橋に足を
ぐらり。水平線が大きく歪んだ。これは「ぐらり」どころではなく「ぐにゃり」だ、などと頭の片隅でやけに冷静な声がする。指先が急激に冷えていく。足がうまく動かない。腕も自分のものじゃないみたいに、小刻みに震えて、水をかけない。寒い? いやいや、季…
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unmeasured How far we’ve come
彼女の所在を尋ねた時の、嫌な、とてつもなく嫌な予感が、じっとりと背筋にこびりついている。一度に作れる復活薬には限りがあると聞いていたし、この場に乗組員が全員揃うとは思っていない。科学の要である千空、ものづくりのキーマンであるカセキ、危機察知…
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unmeasured あなたが名前を知る後に
杠ちゃんと大樹君の披露宴は、当事者二人と同じくらい、彼らと日々を共にした全員が願っていた光景だった。人目を憚らず涙する仲間を見て、もらい泣きする者も少なくなく、あたりが笑いと感動に包まれる。ところで、そのお祭りはなんと明日にもまたがるわけで…
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unmeasured うしお
「龍水君って、時々潮ちゃんみたい」がくすくすと笑いながら、俺の肩へ体重をかけて立ち上がる。宝島から日本へ帰還後、片足が不自由な彼女が気になり、移動の気配を感じるたび声をかけた。もちろん恩着せがましくするつもりは毛頭ないため、あくまで自然の範…
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unmeasured それは最後に相応しい
雲一つない新月の夜。東には数千年前と変わらず、天の川が伸びている。織姫と彦星を隔てる長い長い川だ。高校時代、地学の先生が「天の川は銀河を内側から見た姿」と言っていたっけ。内側とは言っても、太陽系は中心からやや外れた位置にあるらしく、銀河をぐ…
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unmeasured あなたが切符を切る前に
「セーフティがないしね。万が一があった時、私が龍水君の後ろ髪になるわけには、って思うし」まだ癖はあるものの、初期よりも飲みやすく改良されたワインに口をつけ、ははっきりと告げた。「私は、龍水君の妥協になりたくない」司帝国時代からの親友として、…
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unmeasured It’s always you
空の色を写す、青いビー玉のように輝く海に、装い新たなペルセウス号が揺蕩う。旅立ちの日だ。世界一周組、北米組、見送り組と先日三つに分けたグループが入り混じり、しばしの別れを惜しむ。堪えきれず、涙を流す者もいる。次にいつ会えるのか、明確な答えが…
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unmeasured 秤にかける
という人間について考えると、出会い頭に抱いていた想像と、相反する点が多々あることに気づく。たとえば、平均女性よりもやや高い身長に、すらりとした肢体を併せ持っている。その一方、非常に食べる。マグマよりも食べるといえば、その大食ぶりが伝わるだろ…
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unmeasured 裸の劣等
一般的な核家族を思い浮かべて、それを標準よりも貧しくすればおおよそ私の実家になる。普通の学校の、普通の学生。将来の夢は都庁の職員。抜群の運動センスもなければ、博識でもない。絶世の美女でもない。大きな幸福もない代わりに、大きな不幸もない。せめ…
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unmeasured 理想的なトロッコ
「たとえば、貴様に想い人がいるとしよう」北米へ向かう船の中、突然の龍水ちゃんの言葉。聞き耳を立てていた俺、ニッキーちゃん、羽京ちゃんは揃って顔を見合わせた。きっかけは至って単純だ。星を見にきたニッキーちゃんとちゃんが、北極星の位置を確認しに…
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